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ガチ漫画初心者が、10作描いてマンガでデビューするための方法(リアル)

14年間漫画家志望者と一緒に短編漫画を作り続けてきた私が本気を見せます。なんて。見てね♡

前置き/プロになるための心構え

こんにちは。いるかMBAの田中裕久です。

今日から、はてなブログで、まったくの初心者がプロの漫画家になるためのノウハウをお伝えします。私はこれまで14年間、漫画家志望者と共に沢山の漫画を作ってきました。そして、多くの生徒がプロの漫画家になりました。

 

①プロの漫画家の定義

 

まずはプロの漫画家の定義を。プロの漫画家の定義を、いちおう商業誌(web含む)で作品が掲載され原稿料をもらうことにします。

 

昔は雑誌に作品が載るというわかりやすい図式でしたが、現在は新人の多くはまずweb上に作品が載り、人気度合いが図られます。なので、原稿料をいただけるかどうかが基準なのだと思います。

 

さて、それではまず、まったくの初心者が誌面なりwebなりで原稿料をいただくにはどれぐらいの作品数と期間が必要なのでしょうか?

 

②プロとして原稿料がもらえるまでにかかる期間/作品数

 

これはもちろん個人差があります。私は、1作目の作品でデビュー掲載をした生徒を何人も知っていますし、かなりの作品を描いたにも関わらず、一向にプロになれなかった生徒も知っています。なので、個人差はありますが、だいたい10作/300ページぐらいの原稿を仕上げると、その原稿がお金をもらえる価値のあるものになる確率が高くなります。漫画描きの理想は2か月に1本の投稿作を作ることなので、年6本描くと2年弱。社会人の方はどうがんばっても3ヵ月に1本でしょうから2年半ぐらいの期間が標準になります。

 

大事なのは、その期間中はよほどのことがない限り、遊びよりも漫画を描くことの優先順位を高く保つことです。お仕事は仕方がありません。家庭の事情もあるでしょう。しかし、何となく遊び半分の気持ちでは、上記、2~3ヵ月に1本の作品を完成させ続けることはかなり難しいと思います。

 

私の漫画教育者の人生の中での一番の成功体験は、専門学校の講師時代に作った「六本会」の面々との創作活動でした。

 

③年間6本の作品を描き続けると

 

六本会とは文字通り、年間6本の短編漫画を描く集団です。最初は金曜日の放課後にやっていましたが、みなさん時間がもったいないとのことで、月曜日の昼休みに、お弁当を食べながら、自分が先週どれだけ描いたか、今週どれだけ描くかを報告し合いました。描かなければあっという間に参加する意義がなくなる集団です。落伍者も出ましたが、六本会に残ったメンバーは私を含め、ほとんどが受賞はもちろん掲載・デビューをしました。これは、他の専門学校の生徒さんでもそうなので、ほぼ間違いないと思います。人は、プロになりたいならば、2か月に1本、年間6本の投稿作を作るべきです。

 

④口で言うのは簡単/やるのは難しい 年間6本を描く効用

 

特に若い方は、口では大きなこと、実現が難しいことを言うものです。しかし、長い目でみると、自分が言ったことを2年間かけて実現させていくのは大変難しいことです。ブログの1回めにして解答らしきことを言ってしまえば、年間6本の投稿作を2年間、それも自分で課題などを考えながら描けば、たいていの人は少なくともプロの漫画家にはなれると思います。

 

年間6本描くと、色々な事が狙えるようになります。例えば、「今回は読者に感情移入してもらえる主人公を描こう」とか、「今回はとにかくヒロインを可愛く描こう」とか、「前回は間延びしてしまったから、かなりテンポのよい漫画にしよう」とか。これを1つずつ実践していくと、みなさんの作品は2年後にはプロの編集者から見た時に商品価値のある、「お金の匂いのする漫画」になっているはずです。これが年間1本しか作品を作らない方だと、前回の失敗を忘れているので感情移入は出来ない、ヒロインは可愛くない、テンポが悪い漫画になってしまっていて、持ち込みでボロボロに言われ、漫画家になる夢が絶たれたような気持になり、それで諦めればよいものを、また数年後に思い返したように作品を描き(以下繰り返し)のようなあきらめの悪い結果になります。

 

⑤漫画の才能とは? 突き詰めないとわからないもの

 

「自分には漫画の才能がありますか?」生徒さんや漫画家志望者の方からよく聴かれる質問です。私はわからないので「わかりません」と答えます。もちろん、作品を見せてもらったらセンスが良い/悪い。キャラクターに感情移入できる/できない。など、トピックスとしてのジャッジは出来ます。しかし、それはあくまでセンスの話で、例えば「イカ娘」の作者が持ち込み原稿をぼろくそに言われた如く、今は何の漫画が当たるかはわかりません。なので、漫画の才能があるのか、ないのかについてはまずは新人賞を取ったり作品が掲載されたりして、編集者と企画を作り、連載をやってみて、売れるかどうか、なのだと思います。

自分が面白いと思ったものが100万人の人も面白いと思い、コミックスを買ってもらえると、その人は「漫画の才能がある」ということになります。逆に、自分がどんなに面白いと思っても、それが3000人の人にしか面白いと思ってもらえなければ、残念ながらその人は商業的には「漫画の才能がない」ということになります。

それは、連載を取り、突き詰めてコミックスを出してみないとわかりません。特に今は、どういう漫画が売れるかまったくわからない世の中になっています。

 

多くの新人漫画家は、ツイッターなどで「バズる」現象を狙いますが、「バズ」っている作品の多くは、「あしたのジョー」のような重厚なストーリー漫画ではありません。

 

⑥まとめ 悪いことは言わない。おっちゃんと10本の漫画を2年間で作ってみないか

 

と言う訳で、本日のまとめです。2年。これはとても長い期間です。普通の人は、2年間漫画制作の優先順位を高く保ち続けることはなかなかに難しいです。なので、みなさんにそれをしてもらいたいのです。私は断言しますが、みなさんが今後私がコラムで書いていくトレーニング・企画制作・プロット作り・ネーム作り・原稿作りを2年間繰り返せば、みなさんは絶対に少なくとも「プロの漫画家」にはなれます。

 

もちろん、なった後に、「漫画家として飯を喰っていく」ことは別のお話です。著者の私はおじさんですが、専一にこの分野を見続けて来たので、かなり自信があります。私としては、ぜひ私が主幹する漫画教室に入っていただくか、通信添削で直接指導したいのですが、そうでなくてもかまいません。ぜひぜひぜひぜひがんばってまずはプロになり、連載を勝ち取り、自分に漫画の才能があるかないかを見極めましょう。

 

これが、おじさんがみなさんに伝えたい事の①です。

 

今後もどうぞよろしくお願いします。