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ガチ漫画初心者が、10作描いてマンガでデビューするための方法(リアル)

14年間漫画家志望者と一緒に短編漫画を作り続けてきた私が本気を見せます。なんて。見てね♡

1作目 2ページ漫画を本気で描く その2

こんばんは。みなさんはご機嫌よろしゅう火曜日の夜をお過ごしでしょうか?

私の方は夕方からかなりの爆睡をしまして、ようやく脳みそが動き始めたところです。

 

さて、今日は2ページ漫画作成の続きをやりましょうね。

 

①見せゴマをはっきりさせる

 

前回のブログで、12コマで見せる絵を文章で確定させました。次はそれを原稿用紙にレイアウトしていくのですが、まずは大きく見せるコマを確定させます。

漫画は見開きで構成されますが、プロの原稿でも見開きごとに「見せゴマ」というのが存在します。その見開きを開いた時に、読者の一番最初に目に入るコマのことです。

前回のプロットだと、私的には

6.思い入りカンチョー。

と、

8.よく見るとそれは学年一の不良。

が候補になりますが、優先順位で8ですかね。

これから作る2ページ漫画で、8が一番大きなコマになるようにするためのレイアウトをします。

 

②レイアウトをする/基本は3段フォーマット

「コマ割り」というのは複雑で難しいことのようですが(実際にプロのコマ割りは本当に難しく良く出来ていますが)、基本を押さえれば、とりあえず誰にでもできます。

前回お話したように、現代漫画の基本的なコマ数は2ページで8~12コマです。なので、コマ割りをするときは3段フォーマット、伝わりますかね? 原稿用紙を縦に3分割します。そうすると自動的に2ページで6コマができ、さらに横に2分割、3分割をしていきます。

先ほど、8コマめが大ゴマ、見せゴマになることを決めたので、右ページは7コマがよいでしょう。1ページに7コマはちょっと窮屈な感じもしますが、とにかく8コマめを左ページでドーンと見せたいので、仕方ありません。

3段フォーマットで2個割り、2個割り、3個割りぐらいな感じです。

具体的には、

1.学校校舎。チャイムが鳴る。

2.教室の様子。掃除の時間。

3.主人公、ほうきをギター替わりにふざけて歌を歌っている。

4.主人公アップ(幸せ絶頂)

5.主人公の視線。目の前の友人にカンチョーチャンス!!思い悪魔のような笑顔でカンチョータイミングを狙う。

6.思い入りカンチョー。

7.絶叫の声が友人と違う。

を右ページに収めます。

 

そして左ページの最初を大ゴマにして、

8.よく見るとそれは学年一の不良。

をドーン!!です。

 

9.不良に思い切り睨まれる。

10.血の気が引く主人公。

11.不良に思いきり殴られる主人公。

12.カメラが引いて終わり。

は残りのスペースに埋めていきます。

 

③最初は顔漫画でよいから!!

「顔漫画」とは、すべてがバストアップで正面顔のアングルの漫画を言います。普通はネガティブな意味で使いますが、私は最初の2ページ漫画はとにかく完成することが目的なので、顔漫画で充分だと思います。

それは、井上雄彦みたいなコマ割りをしたいですが、最初は無理です。おそらくですが、井上さんだって、最初は顔漫画だったはずです。

なので、アングル気にしないで上の情報を1コマずつ描いて行きましょう。画力がなくてもかまいません。それも、だんだんついていくものなので。

私はまったく絵心はありませんが、私だって顔漫画ならば描けます。みなさんも必ず描けるはずです。

ここで大事なのは、とにかくコマにメリハリをつけることです。8コマめが大ゴマになるように、それだけを目指して顔漫画を描いてください。

 

④リテイク、1回だけしてみましょうか。

さて、みなさんは顔漫画のネームを描きました。これで原稿を描いてもよいのですが、せっかくなので1度だけリテイクをしてみましょうか。例えば、1の学校校舎。チャイムが鳴る。の部分、果たして現状でよいか。「キーンコーンカーンコーン」というチャイムの音を入れた方がよいのではないか、など、ちょっとだけ工夫してみましょう。こだわりすぎて、筆が止まってしまうのは嫌ですが、気軽な気持ちでなんとなく直してみましょう。きっと、1時間以内に直せます。

 

それが出来たら、漫画原稿用紙に下描き、ペン入れ、トーン貼りなどです。これについては作画編でやりますので、私の説明はここまでにしておきます。

 

⑤代案を入れることだってできるお。

 

さて、前回のコラムで、私は、

 

人間は、思考しやすいところからアイデアが出て来るので、最初に出て来るアイデアはたいていベタです。例えば、勘違い初心者の方にアイデア出しをしてもらうと、ほとんどの場合、男かと思ったら女だった(あるいはその逆)的なアイデアが出てきます。これは、よほど素晴らしいひらめきがないと、「見たことがあるアイデア」になります。

 

と書きました。それはそうなのですが、この原稿だったら、男だと思ったら実は女だったというアイデアは面白いものになりそうです。というのが、例えばですが、主人公が友達だと思ってかんちょーをした相手が学年一可愛い、学校のマドンナだったらどうでしょうか? 男だと思ったら女だった、というアイデアはよくありますが、8の部分でヒロインの可愛い顔を描けます。これは、まずは作画で可愛い女の子を描く練習にもなりますし、可愛い女の子を大ゴマで出すのは読者サービスにもなります。

 

このように、読者にどう見えるかなどを工夫しながら、原稿を常に改良していくのも漫画家にとってはとても大事な事です。

 

⑥まとめ

 

という訳で、今回は2ページ漫画の作り方の後編を書きました。私は以前、小学生ともこのやり方で漫画を描きましたが、小学生たちでも100パーセント2ページ漫画を描けました。大人の我々は、あれこれ考えてしまうのでどうしても筆が遅くなってしまいますが、このように、システマチックにビルドアップをしていくと、私たちはほぼ間違いなく漫画を描くことができます。

 

私は専門学校などで、絵はうまい、話し作りもうまい、キャラクターも良いものが描ける、けれど、原稿がどうしても完成しない生徒たちを沢山見てきました。それは、いきなり良い原稿、井上雄彦みたいな原稿を描こうとするからで、私からすると、つくづくもったいないなぁと感じます。

 

このコラムのコンセプトは、0から、誰がやっても10作描けばプロになる、です。こんな簡単なところからスタートして大丈夫か?と思われるかもしれませんが、長年漫画家志望者を見て来た私からすると大丈夫ですし、逆に、こういう簡単なことをバカにしてやらない生徒はプロになれません。

 

みなさん、ぜひぜひがんばってくださいね。